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野球部に限らず運動部といえば、グラウンドなどで大きな声で挨拶しているイメージを思い浮かべる人も多いのではないだろうか。我が野球部もまさにその通りだった。本来挨拶というのは自然とお互いが行い、そしてお互いにいい気持ちになるものである。しかし、運動部においての挨拶はそういった自然な感覚というよりも、強制的・義務的な気持ちから行われることが多い。我が野球部でももちろん後者の感覚が大きかった。これ自体は別に構わない。先輩と後輩には上下関係があるんだから。でも、運動部の上下関係は一般社会での上下関係とはちょっと違う。会社よりもずっとややこしい。基本的にはどんなことがあろうと先輩は絶対という雰囲気を醸し出しているからだ。だからそういう気持ちで挨拶するに至る。俺はかなり重苦しい雰囲気を感じた。 決していい気分にはならなかった。

俺が下級生の頃、練習前に後から登場する先輩がグラウンドに来たら挨拶するのだが、部活以外の学校生活でも廊下で会ったりすることが結構あった。そういう時ももちろん挨拶する。上に書いたような雰囲気なので、はっきり言ってできれば先輩にはお会いしたくはありません(笑)。大抵の先輩は御辞儀くらいは返してくれるのだが、1人だけ何故かいつも無視をする先輩がいた。目を合わせるのみなので完全無視ではないのだが。俺はこれがどうしても納得がいかなかった。挨拶をしろと半ば命令されているわけなのだから挨拶をしたら俺のことがどんなに気に入らなくてもお辞儀くらいはするのがだ。だから俺は練習中にうるさく言ってくる先輩よりも、この先輩のほうが嫌いだった。

そして俺が2年生・3年生と先輩の立場になった時、後輩が挨拶をしてきた時はどんなことがあろうと最低限お辞儀を返すように心がけた。とてもじゃないけど心がこもっている挨拶とはいえないが、これが我が野球部の伝統的なコミュニケーションの取り方であり、信頼関係を維持するものであったのではないだろうか。個人的にはもう少し友達感覚でもいいのではないかなとは思ったんだけど。今思えば、お辞儀に加えて言葉でも返すべきだった。でも、当時はそこまでやる雰囲気ではなかったな。伝統というものはそう簡単には変えられません(笑)。今でもそうなのだろうか?

余談だが、監督である先生とも同じように廊下でバッタリということが時々あった。先輩との対応と同じように挨拶し、同じように返ってきた。もちろん御辞儀だけ(笑)。
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私が送ってきた高校野球生活の中でのいろいろな経験や日々の出来事や野球に対する考え方などを書いています。

文章の中で度々、「私が見てきた中で~」というような書き方をしています。これは私の高校時代はもちろん、高校卒業後にいくつかの高校の野球部のコーチをする機会があった時のことを表しています。

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