打撃指導法

私はバッティングの技術があまり優れているほうではなかったこともあり、どうすれば打てるようになるのだろうかと自分なりにいろいろ試行錯誤を繰り返しました。 グリップの位置、ステップ幅、足の上げ方、スタンスなどさまざまなことを変えました。 

バッティングに関しては指導者経験がかなりある人でもそれほど選手のバッティングの型を大きくいじったりはしません。極端にいえばバッティングは感覚の世界。３割打てれば優秀。そのようなものなので結局は選手が一番しっくりくる型がベストなのです。

監督には脇を締めろ、上からたたけ、ボールをしっかり見ろ、身体が開くのが早い、といったことはよく言われました。これはあまりよい指導法とは思えません。バッティングは感覚の世界、メンタル面もかなり大きく関わってきます。あまりうるさくいろいろ言わないほうがいいというのが私の考えです。思いつめて変に意識してしまったり、バッティングに自信が持てなくなってしまうことによるメンタル面への悪影響が懸念されるからです。

バッティングの技術を向上せるためにはピッチングマシンでのバッティングを数多くこなせる環境を作ることが一番だと思います。ある程度のスピードボールを打ち込んでいくことで自分のバッティングの型を作り、自信をつけ、そこから感覚を研ぎ、精度を上げていくという段階を踏む練習法が私は一番良いと考えています。