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高校まで野球をやってきて思うこととして、指導者と選手が完全に分かり合える関係になることはほぼないという考えが私にはあります。少なくともお互いにあまり面と向かって本音を言ったりという雰囲気ではなかった。。私の高校の監督は一言で言えば気難しくて冗談の通じないタイプでした。何を考えてるのか分からない人という感じでしょうか。 私は監督に何かを意見したり本音を言ったりしたことは一度もありませんでした。他の部員も大半はそのような感じでした。私のケースは極端だと思う方もいるかもしれませんけど、結構このような監督は多いと思います。試合で対戦する他のチームも数多く見てきましたが、どの学校も同じような感じでした。

そして、私の高校の監督は自身の学生時代に野球経験がありません。しかし、監督の経験はそこそこ長いようで素人なわけでもありません。ノックも普通に打てる一見どこにでもいる普通の監督でした。しかし、私はこの監督が嫌いでした。それはやはり野球未経験が起因するが、理由はいろいろあります。レギュラーを落とされた後、ケガをしながらもスタメンのチャンスを与えられた時、直前でケガの箇所がどうしようもなく痛くなって、出られませんと申し出たところ、メンバー表を書いた後だったらしく、直前で言ったことが気に食わなかったのか、その後約1ヶ月間ケガが完治するまで一切会話はありませんでした。さらにケガの治り具合を聞かれることもありませんでした。おまけに干されました。これは私にも悪い部分はあるが、仕方ないことだとも思います。

もう1つは夏の暑い中での練習中に気分が悪くなって休んでいた時、その時点では特に何も言われたわけではなかったのですが、練習終了後のミーティングでなんと練習中に休んだりしている奴は強豪校だったら引退まで試合に出してもらえないというような意味のことを部員全員の前で言ったのです。名前こそ出さなかったがどう考えてもこれは私のことです。当時は自分が悪かったのだと思いました。しかし今となってみれば無茶な話です。下手すると命に関わりますから。当時は熱中症などに対する意識が学生の部活動において低かったゆえのことなのだろうか。何よりも部員全員の前で言うべきではない。百歩譲ってこういうことを言うのであれば私だけに直接言うべきです。野球経験者なら自分の経験から選手の気持ちがよりよく分かると私が思うのはこれらのことがあったからです。
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部活動においてなくてはならない存在である監督なのですが、その役割は多岐にわたります。練習の指揮は部長やコーチにある程度任せる場合もありますが、試合があれば選手と同様にいろいろな場所に遠征に行かなくてはなりません。どうすればチームが強くなるかを考えながら指導します。朝練にも来なくてはいけません。他校に対戦をお願いしたりもします。

監督はその学校の先生が担当するものだと思われがちですが、実はいろいろなケースがあります。ほどんどは学生時代に野球経験がある先生がやるものなのですが、野球経験がない先生が監督をやるケースもあります。何故こういうケースがあるかと言いますと、経験者の先生が高校にいない、または監督をやりたいという先生がいないということが考えられます。 公立高校の場合、監督をやってもほぼ無報酬でしょう。手当てなどは少しはあるのかもしれないですが、それ以上に大変なことが多いです。やりたくないと言う先生が多くても不思議ではありません。プライベートはほとんどなくなりますから。野球部であればなおさらだと思います。年中無休に限りなく近くなるのは必至です。もし、それでも監督になる先生が見つからない場合、嘱託という形で学校の教師ではない一般の方にお願いをします。夏の大会の県予選の各チームのメンバーを見た時に監督が19歳とか21歳の場合も結構あります。この場合、OBの大学生が監督というケースです。また、会社勤めをしながらというケースもあります。一方、強豪私立の中には学校職員として野球部の指導専門で雇用されている監督もいます。

ちなみに私の高校は自身の学生時代に野球経験がない監督でした。監督歴は結構長いようでしたが。そして部活にはもう一人、部長もいなくてはいけません。部長は原則としてその学校の先生でなくてはいけない決まりになっています。名前だけでほとんど顔も出さない部長から監督並みの役割をする部長までいろいろです。しかし、絶対に必要というわけではないようです。やはり県予選のチーム紹介でも監督と部長を兼任しているケースも結構あります。ただ、この場合は監督兼部長ということになるので学校の先生でなくてはいけません。
有名強豪私立校では全国から有能な選手をスカウトするところも少なくありません。甲子園大会の選手紹介でも出身地がバラバラなのをよく拝見します。ベンチ入りメンバーの中で地元出身者が2,3人しかいないこともあります。この場合、その高校にスカウトされて入学する生徒もいますし、何としてでもこの高校で野球がしたい・この監督の下で野球がしたいと強い希望を持って入学する生徒もいます。

また、地方の強豪私立校では関東や関西などのいわゆる都会から選手をスカウトするところもあります。この場合は先程と同様の理由の他に、都会は学校数が多いゆえに激戦区であり、甲子園に出場できる確率が低くなりますのであえて地方の甲子園の狙えるレベルの高校へ行くという考えを持っての入学です。

甲子園に出ることを目標にすることも野球をするうえでの1つのモチベーションですし、それはそれでいいと思います。このような野球留学には賛否両論あると思いますが、現在は多少の制約はあるものの全面禁止もされていませんので、どの高校で野球をするのも選手の自由です。

目標を持つことはとても大事なことです。一例としてある地方の高校では野球留学で来た選手のほうが目的意識が高く、それがチームにもいい影響になっているとのことです。のんびりした雰囲気の地方であればなおさらでしょうか。確かに地元選手と比較するとハングリーさはあるのではないかと思います。
野球に力を入れている強豪私立高校。やはりいろいろな面において厳しい環境です。部員が100人を超す高校もあります。レギュラーはおろかベンチ入りメンバーに選ばれることすらかなりの難関です。逆に人数を絞って少数精鋭で活動している高校もあります。このような高校はおそらくセレクションといわれる入部テストがあるのではないかと思います。 推薦入学で全国から選手を獲得する高校もあります。春夏の全国大会に出場する高校のベンチ入りメンバーを新聞などで見ると、出身地または出身中学校がその高校がある都道府県からかなり遠い選手が何人もいることも決して珍しくありません。逆に地元出身者の中から選手を集める方針の強豪校もあります。

新1年生が入学直後にレギュラーを獲ることもよくありますし、レギュラーの3年生が最後の夏の大会前に試合でちょっとしたミスをしてしまっただけでベンチ入りすら外されることもあります。1度もフリーバッティングをさせてもらえないまま引退という信じられないこともあります。とてもシビアな世界です。先輩後輩の上下関係もより厳しいものになります。一例としては何か行動をするごとに先輩の許可を取らなくてはいけない、通学の電車の中で座ってはいけないなどおよそ信じられないものまであります。数年前に全国的に有名な強豪校の暴力事件が問題になりました。おそらくあのようなことがまかり通っている高校も少なからずあるのでしょう。それに対して意外だと思ったことは練習が厳しいということは必ずしも当てはまらないということです。私の高校よりも練習が軽いという強豪校も聞いたことがありました。

私がこのような強豪私立高校について疑問に思うことは、部員が多い高校は全員がまともに練習ができているのだろうかということです。部員が100人を超す高校は絶対に無理だと思います。私立高校というのはいわゆる民間の会社です。野球部が活躍すれば学校経営のプラスになります。当然勝利至上主義になる部分も出てきます監督も優れた成績を残さなければ辞めさせられてしまうこともあるでしょう。父母やOBや後援会なども干渉してくる学校もあるでしょう。このような高校の監督は大変だと思います。 しかし、いい成績を残さなければ監督も辞めさせられてしまうこともあるとは言いましたが実際はそれほどでもないのかとも思います。公立高校ですと先生の転勤がありますので同じ監督が務めることは長くても10年程度ですが、私立高校は系列校がある場合を除いて先生はずっと同じ高校に勤務しますので何十年も監督をやっているケースも多いです。何よりも数年結果が残せないからという理由で監督を代えることは教育上好ましくないということもあるでしょう。部員も戸惑いますので。
授業が終わった後の練習は日が長い夏でも3時間が限界です。他の運動部とのグラウンドの割り振りの関係で練習が十分にできない日が週に2、3日くらいありました。特に投手やピッチングマシンのボールを打ち込むバッティング練習。グラウンド全面を使える日でないとできない練習だからです。このような実践的な練習をグラウンドが全面使えない時に行うと他の運動部が活動しているテリトリーに向かってボールを打ち込む状態になり、彼らが大変痛い思いをしてしまい危険です。このような理由から週に3回程度朝練を行っていました。

フリーバッティングを1時間半というメニューです。しかも1年生はその前にグラウンド整備や練習メニューの準備をしなくてはいけないのでかなり大変です。5時くらいに起床して、コンビニで朝食と昼食を買って登校するといった感じです。私は朝練の日は母親には弁当は作らなくて構わないと前もって言っていました。朝5時過ぎに家を出て行きますのでさすがに申し訳なさ過ぎます。しかし周りを見渡すと弁当を作ってもらっている部員がかなりいました。その部員の母親はいったい何時に起きているのでしょうか。もしくは前日の夜に作っているのでしょうか。本当に頭が下がります。そのような生活をしばらくしていると学校で日の出を見るのにもすぐに慣れました。
 
私の高校は朝練を行わないとバッティングの練習が明らかに不十分でしたので仕方がなかったのですが、基本的に私は朝練は行うべきではないと思っています。起きて2時間もしないうちに全力で身体を動かすことは間違いなくいいこととは思えないからです。当然ケガのリスクも高まります。さらに、秋になると朝方は結構寒いです。冬は朝練は行いませんが、春先から再開します。この時期の朝方は非常に寒いです。バッティングでバットの芯を外すとそれは恐怖以外の何物でもありません。掌から肘まで痺れますので。 結果的に朝練は私の高校では意味のある練習であり、なくてはならないものでした。しかし、朝練を行い、学校生活を送り、放課後にまた練習という日は1日がとても長く感じました。今考えるとよくそのような生活を送ることができたと思います。若さがなせる業でしょうか。
高校野球は硬球を使用します。あれははっきり言いますと石に限りなく近い物体です。軟球よりもずっと重く、そして硬いので当然ながら私自身もかなりたくさん痛い思いをしてきました。走塁中にホームベースに滑り込んだところ、送球が若干サード側にそれたことによってタイミング良く脇腹に直撃してしまったこともありました。3分くらい悶絶したことを覚えています。内野ノックを受けている時に打球がイレギュラーバウンドして首に当たったこともあります。そして一番痛いといわれている男性の大切な部分である急所。ショートバウンドを捕り損ねて当たったのですが、変な汗が出てきます。これが脂汗なのかと思いました。それくらい痛かったことを覚えています。しかし、私はデッドボールをまともに食らったことは一度もありませんでした。下位打線ゆえにそれほど厳しい攻めをされなかったこと、または左打者ということが要因なのではないかと思います。

そして硬球を投げることで肩と肘を痛めること。これは誰でも1回は経験すると思います。硬球は軟球よりも重いので身体にかかる負荷は大きくなります。私もやはり何度も肘を痛めてしまいました。結局2年生の春くらいまでは肘の痛みを我慢しながら野球をしていました。

結論としては硬球は身体全体を使った正しい投げ方を覚えること、そして硬球を投げることに身体を適応させることが重要であると思います。リトルリーグで硬球を投げていて肩や肘の障害もなくプレーしている小学生もいることからも、年齢が低いから肩や肘を壊しやすいということはないと思います。逆に選手時代に硬球をずっと投げていて、引退して草野球で軟球を投げたら肩や肘を壊すということをよく聞きます。私自身も実はこのような経験があります。硬球を投げることに適応した身体のまま軟球を投げていたからからではないでしょうか。決して調子に乗って闇雲に投げていたわけではないのですが。
中学校入学時に軟式野球部に入ったことが私の野球経験の始まりです。中学・高校と野球部に所属しましたが、野球を始めるのであればやはりできるだけ早い時期から始めたほうがいいということが私の結論です。

少年野球と言われる小学生向けの軟式野球は絶対に経験したほうがいいと思います。早いうちからチームに所属し、練習や試合をすること、ただそれだけでも経験なしで中学校で始める人とは雲泥の差です。しかし、これも一長一短で小さい頃から野球を始めると肩や肘など身体のいろいろな箇所を壊すリスクはやはり高くなります。成長途中のまだ身体ができあがっていない小学生ですので。無理をせずに身体に過度の負担がかからない範囲で、できれば小学校低学年か中学年くらいからゆっくり始めるとよいのではないかと思います。硬球を使用するリトルリーグやボーイズリーグといった小学生向けのクラブチームもありますが、こちらを選択してもよいでしょう。

それと、より高いレベル(プロ・社会人・大学)で野球を続ける場合、中学では学校の野球部ではなく、リトルシニアやボーイズリーグといった中学生向けのクラブチームに入ることをお勧めします。指導者や施設も充実していて、密度が桁違いに濃いです。さらに高校野球と同じく硬球を使用するので高校に入って野球を続ける場合もスムーズに入っていくことができます。その反面、やはり硬球を使用することや中学校の野球部と比べてかなりレベルが高いゆえに怪我のリスクが大きいことと、遠征もかなり多いと思われますので金銭的負担も決して少なくないこと、そして指導者がかなり厳しい傾向があります。それと比べると中学校の野球部はあらゆる面においてかなりレベルが落ちます。これらのことを踏まえて自分に合った選択をしていただきたいと思います。
野球部の部員数は公立校では1学年10人から20人位が標準的だといえると思う。うちもそうだった。これくらいの人数がいれば練習の準備から試合に出るためのライバル争いまで何不自由なく、野球部が運営できると思う。

しかし、近年は少子化の影響なのか、公立校で部員数が少ない高校が目立つようになってきた。全体ではそれほど減ってはいないようなのだが(私立に持って行かれているのか?)。高校自体の統廃合が盛んに行われていることからも、生徒数そのものが少なくなっている、まさにそういう時代なのだ。

公立校は言うまでもなく野球で選手を引っ張ってくることはできない。ほとんどが入学してきた生徒の中から入部希望者が出てくるといった形だろう。生徒数が少なめの高校や女子の比率が多めの高校だと部員数が集まらなくなるというリスクが大きくなる。しかし、これは仕方がない。それでも公立校でもある程度しっかりした野球をする高校はそれなりに部員が集まる傾向がある。もしかすると強豪私立以上に大会の成績が良いとか、日頃の練習をしっかりしている高校、そしてその高校の監督などの指導方針が重要なのではないだろうか。ネームバリューはないですから。

それでも、部員がなかなか集まらない高校は確実に出てくる。俺には経験はないが、部員数9人で夏の大会にギリギリで出場した高校のことを書こうと思う。そこは比較的新しい高校でもともと毎年野球部員が集まらなくて困っているような高校だった。時には3学年合わせても9人集まらないこともあった。春と秋の大会は2学年しかいないので大会に不参加せざるを得ない状況だ。

しかし、夏の大会は最後の晴れ舞台だ。何としてでも出たいものだ。一年生も入ってくる。でもまだ足りない。そこで助っ人を確保するのだ。もちろん自分の学校の生徒から探さなければいけないが、これがなかなか見つからないらしい。中学の頃に野球部だったが、高校では続けていない人を引っ張ってくるのが一番戦力になりやすいのは言うまでもないから、そういう人を中心に探してくる。そうやって何とか大会に参加するらしい。

練習も大変。試合形式の練習をする場合は当然、守備に付く9人以上の人が必要になるからなかなかできない。工夫してやるしかない。グラウンド整備やあらゆる雑用も学年関係なく全員でやらなくてはならない。監督も大変だ。試合中なんかはイニングの間のウォームアップの後のボール拾いをやるという普通では考えられないこともしなければならない。人数がいないから仕方ないのだ。とにかくいろいろなことに頭を悩ませながら試合に勝たなければならない。しかし、甲子園出場が有力な強豪私立校でも、こういう高校でも同じ高校野球。一口に高校野球といってもいろいろな野球があるのだ。
たくさんの部員がいる強豪私立校に対して、部員不足で苦しむ高校もある。高校自体の統廃合もここ最近はますます進んでいる状態。生徒数が少なくなれば当然野球部員も不足がちになる。部員不足から出場を辞退する高校もあるし、野球未経験の素人を助っ人として集めてようやく参加している高校もある。

練習1つとってもかなり大変。グラウンド整備は上級生下級生関係なく全員でやらなくてはならない。その他の準備も全てそうだ。練習メニューでも人数が少ないと思ったような練習ができないこともあるだろう。試合形式の練習ではランナーをつけることにも一苦労だ。

やはり人数が集まらないとあらゆる面で困難なことが多い。監督も大変だろう。人数が少ないわけだから力のある選手も相対的に少ないだろうし、他の選手と競争する機会も少ない。チーム力にしても層が薄いのは明白だ。控え投手は他のポジションの選手が掛け持ちしているのだろう。

しかし、俺が対戦したことのある人数ギリギリのチームを見て感じたことは、代わりは誰もいないのだ、俺が何とかしなくてはという強い気持ちが感じられたこと。チームの戦力としては決して高くない。しかし、それだけに結束力はどこにも負けないものを持っているのではないだろうか。こういうチームは夏の大会ではしばしばそこそこ強い高校に勝つこともあるのだ。
一般的にベンチ入りメンバーの中でレギュラーではない2ケタの背番号を付けている選手が控え選手である。まれに下級生でレギュラーを取った選手は2ケタの背番号の場合もある。

出場機会はレギュラーの方が多いケースがほとんどだけど、レギュラーだけでは野球はできない。ピッチャーは1人で何試合も投げることはできないので最低あと2,3人は必要だし、野手はケガをした場合などに代わりの選手がいないと困る。その他に守備固めや代打や代走やベースコーチなどいろいろな役割をする選手2ケタの背番号を付けている控え選手なのである。

補欠というとレギュラーより実力が劣ると思われがちだが、必ずしもそうとはいえない。いろいろなプレーをする能力の総合力が上の選手がレギュラーになるのだから。補欠とはいえ、レギュラーよりバッティングがいい・守備がいい・走塁がいい・速い球を投げる・コントロールがいいなどというケースは多々ある。

甲子園を狙えるような強豪校はこのレギュラーと控えの差がはっきり言ってほとんどない。こういうことを層が厚いと言う。甲子園でも県予選でも試合を勝ち抜いていくと連戦になる。層が厚いチームはこういう苦しい時に本領を発揮する。エース級のピッチャーの二枚看板のチームは本当に強い。右投げ左投げ1人ずつだと最高だな。控え選手の役割は決して小さくない。プレーオフ 日本ハム 中日 胴上げ 新庄 日本シリーズ 日本一 田口 イチロー 小笠原 小久保 谷 井口 仁志 桑田
最初にミーティングはコミュニケーションだと言ったけど、実際は監督などの指導者や主将・副主将あたりの人が一方的に話すことがほとんどだろう。これだとコミュニケーションとは言えないと思う。それなら聞いているだけの人も積極的に質問なり発言なりをすればいいじゃないかと思うだろう。しかし、実際はとても物を言える空気ではない。上下関係は厳しいし、同学年でもレギュラークラスの選手のほうが立場的に強いという雰囲気もある。

言いたいことは山ほどあったけど、本音なんて言ったことはなかった。俺みたいに言いたいことを言えなかった選手は結構多かったんじゃないかと思う。いつも結局当たり障りのない同じようなことを同じような人が言って終わり。でも、それってあまり意味がない。 俺のチームはじっくりミーティングをするチームでもなかったからその意味ではかえってよかったのかも。

俺は意味のあるミーティングをするにはどうしたらよいかを考えてみた。まず、指導者や上級生や中心選手に面と向かって言い辛いということが基本にあるのだから、ノートに書いて監督なりコーチなり主将なり、誰かにまとめて見てもらうようなやり方が一番いいと思う。結局そういう上の人間が野球部の活動を仕切っているのだから。内容によっては匿名でも構わないと思う。それと、この方法は俺もそうだったけど、その場ではなかなか頭の中でまとめて言葉にすることが得意でない人のためにもとても有効なやり方だと思う。俺が監督なら絶対にこの方法を使う。

あと本音というのはミーティングの時なんかより練習の合間のちょっとした雑談・世間話をする時間のほうがずっと多く出るものだから。結局ミーティングなんかやってもかしこまっちゃって変にお行儀がよくなっちゃうだけでしょ。直接本音を聞くなら、機会をうかがってさりげなく話を引き出すのがいいと思う。思わぬ意見が聞けるかもしれない。
野球に限らずどのスポーツでも欠かすことのできないミーティング。監督・部長・コーチ・選手のコミュニケーションを図る機会である。おそらく指導者のみでもやっているんだろうな。酒でも飲みながら(笑)。

どのチームでも練習後や試合前後は軽くミーティングをすると思う。さらに練習中や試合中でも、ある程度のアドバイスや注意はされると思う。これらの場合、長々とやることは稀だと思う。練習後や試合後は疲れてるし。試合前はバタバタしてるし。その日の練習や試合で感じたこと・課題・確認事項等を簡単に確認する程度だろう。俺のチームはこんな感じだった。

しかし、人間悪いこと程よく覚えているものだ。練習後のミーティングで下級生の時に上級生からグラウンド整備をもっとしっかりやれとか、声が出ていないとか、その他いろいろと注意されたな。理不尽なことも言われた。いいことか悪いことかと言われればまず悪いことしか言われない。そういうものだ。

そして、このような簡単なミーティングでは補えない場合や、後でじっくり話し合いたい場合には時間を作って、改めてミーティングをしてカバーすることが大切だ。しかし、俺のチームではほとんどやらなかった。練習後・試合前後以外でやった記憶があるのは公式戦の相手チームの研究と練習や試合を録画したビデオを見た時と合宿くらいかな。

でも、1つだけ覚えていることがある。練習風景を録画したビデオを見ていた時のこと。映像をずっと流していたのだが、監督が突然映像を一時停止した。俺は「何だ?」と思った。すると監督が「これは悪い例だから。」と言った。俺は「えっ?」と思った。そしてそこに映っていたのはなんと俺のひどいプレーでした(笑)。そして何度か繰り返し見せていた。こうして俺は晒し者になりました(涙)。監督にムカついたし、かなり恥ずかしかった。繰り返し見るような重要なプレーでもなくほんの些細なこと。しかもいつもそんなプレーをするわけでもない。なぜそれをあえてクローズアップするの?って思った次第だ。これだけは本当に忘れられない。
ここではトレーナー(選手の身体の管理をする人)の役割について書きます。ケガの予防に体操・ストレッチを手伝ったり、マッサージをしたりする。また、ケガをしたらリハビリやテーピングなどをする。ただ、我がチームにはトレーナーなんていなかったので、これらのことをどうやって自分たちでやってきたかを書こうと思う。

まず、ケガの予防を考えて体操・ストレッチをしたのは練習終了時のクールダウンの時くらいだった。これといって意識的・重点的にはやらなかった。マッサージはほとんどやってもらったこともやったこともなかった。特にオーバーワークの時は選手同士でマッサージをしあうべきだった。チームに多かった腰の故障は少しでも抑えることができたかもしれない。背中と腰は他人にやってもらうしかないし。そして、ケガをした時のリハビリ。俺は肩を壊した時はほとんど何もしなかった。肘の時でも冷やすことすらほとんどしなかった。今から思えばいい加減すぎだった。でも、当時は痛みが引くまではボールを投げないとかその程度の考えしかなかった。テーピングは巻き方すら知らなかった。

結論としてトレーナーはチームにいた方がよい。もしかすると俺が今になって一番後悔しているのはスポーツ障害の予防や治療の知識の習得やそれに対する意識の徹底ではないかと。選手が無理してしまうのを止めることができるのもまた、トレーナーだけではないかと。
我が校のマネージャーは全員女性でした。マネージャーの仕事は多岐にわたる。野球道具の清掃・シートノックの球継ぎ・ボール回収・飲料水を作る・ティーバッティングのトス上げ・練習メニューの準備、試合だと対戦相手探しや審判の手配・観客席をつくる・スコアをつける・アナウンス・ビデオ撮影・観客へのお茶出し、合宿だと配膳や洗濯。とまあ、ざっとこれくらい挙げられる。強豪校になると男子マネージャーがこれにプラスしてコーチ・トレーナー的な役割までするところもある。俺たちの知らないところではもっといろいろな仕事をして苦労したであろう。もちろん選手同様、毎日参加しなくてはいけない。遠征にも付いて行かなくてはいけない。本当に大変だ。日焼けもガンガンするし。これが一番辛いのかも(笑)?

当時は自分のプレーだけで精一杯だったけど、マネージャーには本当に感謝している。毎年何人か入って来るし、いて当たり前なんだと思いがちだが、こんなに大変な仕事をしてくれる人はそうはいない。この場を借りて心からありがとうと言いたい。
采配とは監督がよりよい試合運びをするために行う言動。試合前には相手校の研究、そして作戦。試合中は選手起用から守備体系や攻撃の作戦(これは主に監督がサインを出す。)、さらに選手へのアドバイスまでいろいろある。細かく言えばもっとあるけど、大まかにはこんな感じでしょう。

ここからは俺の体験。公式戦、特に夏の大会の時について。相手校の研究で一番にすることといえば、相手校の練習試合や公式戦のビデオを手に入れること。これがあるとないとではやはりかなり違うといえる。

二回戦以降の相手はその前の試合などで偵察すればいいのだけど、一回戦だけは事前にどうしても情報が必要になる。これをもとに相手のことを知っておくのだ。ビデオの入手方法はまさに監督の采配ともいえるのではないかと思う。監督の顔の広さや交友関係のようなものも大切だ。次に研究と作戦。我が校ではあまり細かく分析はしなかった。ピッチャーはこんな球を投げるとか、こんな作戦で攻めてくるとか、大まかな傾向を把握する程度。神経質になりすぎるよりはずっといいと思う。

二回戦以降の相手はその前の試合で部員を偵察に送る。スタンド(観客席)でビデオ撮影やピッチャーの配球を記録したりする。もちろんスコア(試合の記録)も大切な資料だ。大会中のことなのでこれらの仕事は一年生の役割。 我が校では監督の方針で相手監督の出すサインの分析はやらなかった。しかし、強豪校は大半はやっているでしょう。我が校でも公式戦でサインが相手に筒抜けになったことがあった。我が校のサインはあまり難しくなかったのも一因か(それでもサインミスをたまにした俺が言うのもなんだけど(笑)。)。相手の選手の動きを見ていれば盗まれてる場合はやはり分かる。賛否両論あると思うけど、個人的には徹底的にやるのもいいと思う。

ただ、盗まれていると気付けば、相手もサインを変えてきたりする。強い学校ほど対処も早い。我が校もすぐに対処したことがあったな。それまでのスクイズのサインを出した時、ウエスト(スクイズを決めさせないためにバットが届きにくいところに投球を外すこと。)した相手チームはあれ?っていう顔をしていたな。しかも、その次の投球で変えたスクイズのサインであっさり1点取った。我が校の監督はあまり攻撃的というか積極的な采配はしなかった。どちらかといえば手堅くいくタイプ。采配って性格が出る(笑)?まあ、攻撃的なサインというのは選手に思い切りの良さのようなもの)がなければなかなか出す気にもなれないのも事実。考えた末の采配だったのでしょう。
我が校にはコーチはいなかったので、ここではコーチはこうであるべしという持論を書きたい。コーチというのは監督の補佐役として選手に指導をすることはもちろんだが、それと同じくらい監督と選手のパイプ役としての役割が重要だと思っている。技術的なことはもちろん大切だが、精神的なことにも気を配れるコーチであるべきだと思うのだ。

監督と選手がしっかりコミュニケーションを取っているチームはほとんどないと思う。若い監督だと兄貴分的な存在になればわりとうまくいくような気がするが、若くない監督の場合、それに歳が離れれば離れるほど、監督は選手にとってなんと言えばいいのか、近づきにくいというか気軽に話しかけられる存在ではなくなると思う。こういうケースの場合にチームが強くなるかは別として、いい関係がつくれる監督は面白くてノリのいい性格の人だけだろう。

しかし、現実にはなかなかそうはいかない。監督は選手にはある程度の威厳を持つことも大事である。だから悪く言えば友達感覚になってはいけないのかもしれない。それにしてももう少し選手と信頼関係を築く上でも何か対策をしないといけないのではないか。そこで、コーチが重宝するのだ。

選手から監督にはなかなか直接思っていることを伝えることはできない。そういう時でもコーチになら本音を話せるというケースも少なからずあるのではないか。コーチはたいていの場合監督よりも年齢が下で、おそらく監督と比べると話しやすい存在なのではないだろうか。例えばバッティングに悩んでいるとか監督には隠しているけどケガをしているとか監督にはどう思われいるのかなど。それをコーチは聞いて必要に応じてアドバイスし、監督にはそれとなくこの選手はこんなことを思っていますよなどと伝えるのだ。

一方、監督も選手には選手起用の方法やこの選手をこう思っているとかあまり話すことはないと思う。それでもコーチにならいろいろ話したり、一緒に考えたりする機会もあるだろう。そういうときにできるだけ監督の思っていることを引き出してやはりそれを必要に応じてそれとなく選手に話したりするのだ。これができるコーチが理想。技術指導は誰でもある程度はできるのだから。

俺の見てきたコーチにもいろいろな人がいた。あまり監督ともコミュニケーションを取らず、選手ともあまり深くは話をしないコーチ。特におとなしい選手とは話すらしない。こういう選手にこそいろいろ本音を聞きだせるのがいいコーチなのに。また、もう1人は明らかに監督寄りで選手には監督同様に近づき難い存在になってしまっているコーチ。このケースは選手を見ていてかわいそうだった。野球経験も豊富でそんなに年齢が高いコーチではなかったのだけど、自分の役割が分かっていないのだ。

コーチはやってくれる人がいるならば絶対にいたほうがいい。いいコーチがいれば間違いなくチームは強くなる。
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性別:
男性
自己紹介:
訪問ありがとうございます。

私が送ってきた高校野球生活の中でのいろいろな経験や日々の出来事や野球に対する考え方などを書いています。

文章の中で度々、「私が見てきた中で~」というような書き方をしています。これは私の高校時代はもちろん、高校卒業後にいくつかの高校の野球部のコーチをする機会があった時のことを表しています。

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