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そして、私の高校の監督は自身の学生時代に野球経験がありません。しかし、監督の経験はそこそこ長いようで素人なわけでもありません。ノックも普通に打てる一見どこにでもいる普通の監督でした。しかし、私はこの監督が嫌いでした。それはやはり野球未経験が起因するが、理由はいろいろあります。レギュラーを落とされた後、ケガをしながらもスタメンのチャンスを与えられた時、直前でケガの箇所がどうしようもなく痛くなって、出られませんと申し出たところ、メンバー表を書いた後だったらしく、直前で言ったことが気に食わなかったのか、その後約1ヶ月間ケガが完治するまで一切会話はありませんでした。さらにケガの治り具合を聞かれることもありませんでした。おまけに干されました。これは私にも悪い部分はあるが、仕方ないことだとも思います。
もう1つは夏の暑い中での練習中に気分が悪くなって休んでいた時、その時点では特に何も言われたわけではなかったのですが、練習終了後のミーティングでなんと練習中に休んだりしている奴は強豪校だったら引退まで試合に出してもらえないというような意味のことを部員全員の前で言ったのです。名前こそ出さなかったがどう考えてもこれは私のことです。当時は自分が悪かったのだと思いました。しかし今となってみれば無茶な話です。下手すると命に関わりますから。当時は熱中症などに対する意識が学生の部活動において低かったゆえのことなのだろうか。何よりも部員全員の前で言うべきではない。百歩譲ってこういうことを言うのであれば私だけに直接言うべきです。野球経験者なら自分の経験から選手の気持ちがよりよく分かると私が思うのはこれらのことがあったからです。
監督はその学校の先生が担当するものだと思われがちですが、実はいろいろなケースがあります。ほどんどは学生時代に野球経験がある先生がやるものなのですが、野球経験がない先生が監督をやるケースもあります。何故こういうケースがあるかと言いますと、経験者の先生が高校にいない、または監督をやりたいという先生がいないということが考えられます。 公立高校の場合、監督をやってもほぼ無報酬でしょう。手当てなどは少しはあるのかもしれないですが、それ以上に大変なことが多いです。やりたくないと言う先生が多くても不思議ではありません。プライベートはほとんどなくなりますから。野球部であればなおさらだと思います。年中無休に限りなく近くなるのは必至です。もし、それでも監督になる先生が見つからない場合、嘱託という形で学校の教師ではない一般の方にお願いをします。夏の大会の県予選の各チームのメンバーを見た時に監督が19歳とか21歳の場合も結構あります。この場合、OBの大学生が監督というケースです。また、会社勤めをしながらというケースもあります。一方、強豪私立の中には学校職員として野球部の指導専門で雇用されている監督もいます。
ちなみに私の高校は自身の学生時代に野球経験がない監督でした。監督歴は結構長いようでしたが。そして部活にはもう一人、部長もいなくてはいけません。部長は原則としてその学校の先生でなくてはいけない決まりになっています。名前だけでほとんど顔も出さない部長から監督並みの役割をする部長までいろいろです。しかし、絶対に必要というわけではないようです。やはり県予選のチーム紹介でも監督と部長を兼任しているケースも結構あります。ただ、この場合は監督兼部長ということになるので学校の先生でなくてはいけません。
また、地方の強豪私立校では関東や関西などのいわゆる都会から選手をスカウトするところもあります。この場合は先程と同様の理由の他に、都会は学校数が多いゆえに激戦区であり、甲子園に出場できる確率が低くなりますのであえて地方の甲子園の狙えるレベルの高校へ行くという考えを持っての入学です。
甲子園に出ることを目標にすることも野球をするうえでの1つのモチベーションですし、それはそれでいいと思います。このような野球留学には賛否両論あると思いますが、現在は多少の制約はあるものの全面禁止もされていませんので、どの高校で野球をするのも選手の自由です。
目標を持つことはとても大事なことです。一例としてある地方の高校では野球留学で来た選手のほうが目的意識が高く、それがチームにもいい影響になっているとのことです。のんびりした雰囲気の地方であればなおさらでしょうか。確かに地元選手と比較するとハングリーさはあるのではないかと思います。
新1年生が入学直後にレギュラーを獲ることもよくありますし、レギュラーの3年生が最後の夏の大会前に試合でちょっとしたミスをしてしまっただけでベンチ入りすら外されることもあります。1度もフリーバッティングをさせてもらえないまま引退という信じられないこともあります。とてもシビアな世界です。先輩後輩の上下関係もより厳しいものになります。一例としては何か行動をするごとに先輩の許可を取らなくてはいけない、通学の電車の中で座ってはいけないなどおよそ信じられないものまであります。数年前に全国的に有名な強豪校の暴力事件が問題になりました。おそらくあのようなことがまかり通っている高校も少なからずあるのでしょう。それに対して意外だと思ったことは練習が厳しいということは必ずしも当てはまらないということです。私の高校よりも練習が軽いという強豪校も聞いたことがありました。
私がこのような強豪私立高校について疑問に思うことは、部員が多い高校は全員がまともに練習ができているのだろうかということです。部員が100人を超す高校は絶対に無理だと思います。私立高校というのはいわゆる民間の会社です。野球部が活躍すれば学校経営のプラスになります。当然勝利至上主義になる部分も出てきます監督も優れた成績を残さなければ辞めさせられてしまうこともあるでしょう。父母やOBや後援会なども干渉してくる学校もあるでしょう。このような高校の監督は大変だと思います。 しかし、いい成績を残さなければ監督も辞めさせられてしまうこともあるとは言いましたが実際はそれほどでもないのかとも思います。公立高校ですと先生の転勤がありますので同じ監督が務めることは長くても10年程度ですが、私立高校は系列校がある場合を除いて先生はずっと同じ高校に勤務しますので何十年も監督をやっているケースも多いです。何よりも数年結果が残せないからという理由で監督を代えることは教育上好ましくないということもあるでしょう。部員も戸惑いますので。
フリーバッティングを1時間半というメニューです。しかも1年生はその前にグラウンド整備や練習メニューの準備をしなくてはいけないのでかなり大変です。5時くらいに起床して、コンビニで朝食と昼食を買って登校するといった感じです。私は朝練の日は母親には弁当は作らなくて構わないと前もって言っていました。朝5時過ぎに家を出て行きますのでさすがに申し訳なさ過ぎます。しかし周りを見渡すと弁当を作ってもらっている部員がかなりいました。その部員の母親はいったい何時に起きているのでしょうか。もしくは前日の夜に作っているのでしょうか。本当に頭が下がります。そのような生活をしばらくしていると学校で日の出を見るのにもすぐに慣れました。
私の高校は朝練を行わないとバッティングの練習が明らかに不十分でしたので仕方がなかったのですが、基本的に私は朝練は行うべきではないと思っています。起きて2時間もしないうちに全力で身体を動かすことは間違いなくいいこととは思えないからです。当然ケガのリスクも高まります。さらに、秋になると朝方は結構寒いです。冬は朝練は行いませんが、春先から再開します。この時期の朝方は非常に寒いです。バッティングでバットの芯を外すとそれは恐怖以外の何物でもありません。掌から肘まで痺れますので。 結果的に朝練は私の高校では意味のある練習であり、なくてはならないものでした。しかし、朝練を行い、学校生活を送り、放課後にまた練習という日は1日がとても長く感じました。今考えるとよくそのような生活を送ることができたと思います。若さがなせる業でしょうか。
そして、このようなケースはとても困りました。理不尽な理由で怒られた場合です。私のケースでは相手の先輩が私の言った言葉を聞き間違えて怒ったというもの。しかし、違いますとは言えませんでした。今になって思えば言うべきことはしっかり言うべきだと思うのですが、当時はなかなかそういう行動を取ろうという気にはなりませんでした。この当時は1歳の年齢差というものはこんなに大きいのかと思うことが多々ありました。個人的にはたった1歳差なわけですから必要以上に偉そうな態度を取ってはいけないと思います。しかし、これが学生の部活動なのかなとも思います。
そして硬球を投げることで肩と肘を痛めること。これは誰でも1回は経験すると思います。硬球は軟球よりも重いので身体にかかる負荷は大きくなります。私もやはり何度も肘を痛めてしまいました。結局2年生の春くらいまでは肘の痛みを我慢しながら野球をしていました。
結論としては硬球は身体全体を使った正しい投げ方を覚えること、そして硬球を投げることに身体を適応させることが重要であると思います。リトルリーグで硬球を投げていて肩や肘の障害もなくプレーしている小学生もいることからも、年齢が低いから肩や肘を壊しやすいということはないと思います。逆に選手時代に硬球をずっと投げていて、引退して草野球で軟球を投げたら肩や肘を壊すということをよく聞きます。私自身も実はこのような経験があります。硬球を投げることに適応した身体のまま軟球を投げていたからからではないでしょうか。決して調子に乗って闇雲に投げていたわけではないのですが。
少年野球と言われる小学生向けの軟式野球は絶対に経験したほうがいいと思います。早いうちからチームに所属し、練習や試合をすること、ただそれだけでも経験なしで中学校で始める人とは雲泥の差です。しかし、これも一長一短で小さい頃から野球を始めると肩や肘など身体のいろいろな箇所を壊すリスクはやはり高くなります。成長途中のまだ身体ができあがっていない小学生ですので。無理をせずに身体に過度の負担がかからない範囲で、できれば小学校低学年か中学年くらいからゆっくり始めるとよいのではないかと思います。硬球を使用するリトルリーグやボーイズリーグといった小学生向けのクラブチームもありますが、こちらを選択してもよいでしょう。
それと、より高いレベル(プロ・社会人・大学)で野球を続ける場合、中学では学校の野球部ではなく、リトルシニアやボーイズリーグといった中学生向けのクラブチームに入ることをお勧めします。指導者や施設も充実していて、密度が桁違いに濃いです。さらに高校野球と同じく硬球を使用するので高校に入って野球を続ける場合もスムーズに入っていくことができます。その反面、やはり硬球を使用することや中学校の野球部と比べてかなりレベルが高いゆえに怪我のリスクが大きいことと、遠征もかなり多いと思われますので金銭的負担も決して少なくないこと、そして指導者がかなり厳しい傾向があります。それと比べると中学校の野球部はあらゆる面においてかなりレベルが落ちます。これらのことを踏まえて自分に合った選択をしていただきたいと思います。
どの学校の部活にも仮入部という制度があります。しかし、運動部しかも野球部のようなハードな運動部は仮入部イコール本入部決定というのが現実でしょう。実際、仮入部の期間から走ったり、筋トレしたりという練習中心の到底お試し期間とは思えない練習メニュー。結局、仮入部した人は全員本入部という予想通りの流れでした。 私を含めて入部した全部員は中学校では野球部もしくはクラブチーム在籍者。小さい頃からそれなりに野球をやってきた人達です。それでも高校野球のレベルに最初からついていけるほどの実力者はほとんどいませんので基礎からしっかり練習していきます。ゆえに入部して2,3ヶ月はトレーニング中心。ボールを触る機会はほとんどありません。上級生とは別々に練習する日々が続く。そんなある日にふと上級生の練習を見ると、やはり中学とは比べ物にならないレベルでした。まずはしっかりトレーニングしてからでないととてもついていけないと感じました。
そして、公式戦の場合はいろいろなケースがあります。春のセンバツや夏の甲子園や地方大会は部員が審判を務めることはありません。しかし、春と秋にある地方大会の予選はある程度勝ち続けるまでの試合は二、三塁の塁審は部員が務めます(主審と一塁塁審は派遣される大人の審判。)。理由は総当たり戦なのでどう考えても審判が足りないからです。そして部員向けの審判講習会もあります。この公式戦の審判は事前に部員の中から代表を2人決めておかなくてはいけません。講習を受けた人でないと審判ができない決まりになっているからです。もちろん下級生でレギュラークラスではない選手の中から選びます。これは選ばれると正直言って嫌です。
実は私は代表になってしまったことがあります。じゃんけんで決めた記憶があるのでおそらく勝ち抜けできずに負け続けたと思われます。誰かがやらなくてはいけない大切な仕事ですが、やはりやらなくていいのであればやりたくないのが本音。 そして審判講習会が開催されました。まずウォーミングアップとして、みんなで一斉にアウトやセーフのコールを大きな声とゼスチャーで行いました。事情を知らない方々が見れば完全に宗教団体です。そして、会場になっている高校の部員が守備に就いて試合形式のノックで実際にジャッジの練習。強豪校だったので守備も上手でした。しかし、他の高校から来ている部員が審判をしている時にわざと早めにベースから離れ、それをアウトと言うと守備の奴が足が離れてるだろと言っていました。何か意地悪だなと感じました。きわどいプレーをするように指示もされているのでしょうし、やっていることは間違ってはいないので何とも言いようがありません。
そして、実際に公式戦で数試合審判を務めました。終わった後どっと疲れました。練習試合でやるよりもずっと疲れたような気がしました。公式戦であることはもちろん、自分の高校ではない相手同士の試合を担当しますので。練習試合は9イニング通して審判を務めますが、公式戦では途中で自分の高校の対戦相手の審判講習会に出た部員と交代するので半分の4,5イニング。しかし、気疲れ2倍以上。特に夏は辛いです。秋の大会は秋とは言うものの季節は夏。審判を務めた後に自分の試合。またはその逆なのでとにかく疲れたことしか覚えていません。しかし今ではいい経験をしたのではないかと思います。
バッティングに関しては指導者経験がかなりある人でもそれほど選手のバッティングの型を大きくいじったりはしません。極端にいえばバッティングは感覚の世界。3割打てれば優秀。そのようなものなので結局は選手が一番しっくりくる型がベストなのです。
監督には脇を締めろ、上からたたけ、ボールをしっかり見ろ、身体が開くのが早い、といったことはよく言われました。これはあまりよい指導法とは思えません。バッティングは感覚の世界、メンタル面もかなり大きく関わってきます。あまりうるさくいろいろ言わないほうがいいというのが私の考えです。思いつめて変に意識してしまったり、バッティングに自信が持てなくなってしまうことによるメンタル面への悪影響が懸念されるからです。
バッティングの技術を向上せるためにはピッチングマシンでのバッティングを数多くこなせる環境を作ることが一番だと思います。ある程度のスピードボールを打ち込んでいくことで自分のバッティングの型を作り、自信をつけ、そこから感覚を研ぎ、精度を上げていくという段階を踏む練習法が私は一番良いと考えています。
俺が野球を始めたきっかけは、弟の入っている少年野球チームの練習を見に行ったこと。それまでは野球には興味がなかったけど、その様子を見ているうちに何故か無性に自分でもやってみたいなと思った。これが運命というものなのか。結局その少年野球のチームには入らなかったが、中学校の野球部に入り、3年間続けた。他の部員はほぼ全員経験者という環境の中、野球経験ゼロだったのでいろいろ大変だった。よく3年間続けることができたなと思った。
このように未経験でいきなり中学校から野球部に入ることは実はかなり不利だ。少年野球チームに入る場合はほぼ全員未経験者だから指導者は1から手取り足取り教えてくれる。しかし、中学校の野球部は経験していることが前提のようなもの。指導者も未経験者に時間を割いて1から指導はしてくれないし、そのようなゆとりはない。
少年野球はコーチがたくさんいる。コーチといっても選手のお父さんだけど。自分の子供を少年野球に入れる親は自身も野球経験者であることが多い。多少のキャリアがあれば、野球未経験者に基本的なことを教えることは十分にできるはずだ。この過程があるだけでその後の野球人生がよりスムーズに送ることができるのは明白だ。
一方、中学校は多くても監督と部長と合わせて2人で指導という感じ。しかし、中学の軟式野球というのはあまり指導者が熱心でない傾向がある。部長も名前だけということも結構ある。コーチがいるなんて聞いたことない。未経験者にはやさしくない環境であることは言うまでもない。
長々書いたけど、何を言いたいかというと、部員の人数に対しての指導者の人数ということ。どう考えても指導に限界がある。俺は中学では手取り足取り指導してもらった記憶はない。先輩のプレーを見よう見まねでやっていただけ。基本はやはり大事。未経験者にはやはり基本を指導してくれる人が付くべきだと思う。
ちょっと脱線したけど、野球を始めてから高校野球をテレビでよく見るようになり、高校野球がやりたい、野球を続けたいと思い、どこの高校に行っても絶対に野球部に入ろうと決めていた。それと同時に高校の野球部の練習についていけるかという不安も抱きながら・・・
そして、精神的な強さがないと、試合で本来の力を発揮できない。試合の雰囲気に圧倒されることなく自分の持てる力の限りを出し切るには試合で実戦経験を積んで自信をつけ、常にプラス思考でプレーすることを心がけることだと思う。やはり場数をこなさないと試合慣れができないし、なかなか自信がつきにくい。そして、プラス思考で臨むということは俺はできるんだ、打てるんだ、抑えられるんだという前向きな気持ちを持ち続けることだ。前向きな気持ちで臨まないと前向きな考え方もできないから、思い通りのプレーをすることがより難しくなってしまうからだ。それと試合ではいちいちマイナス思考している暇はない。反省は試合の後にすればいい。過ぎてしまったことはしょうがない。それよりこの後どうするかだ。
メンタルといえばよくメンタルトレーニングという言葉を耳にするけど、簡単に言ってしまえば平常心とプラス思考である。そして、メンタルトレーニングで1つ注意点がある。あまりにこれらのことを気にしすぎるのもよくない。どういうことかと言うと、考えすぎ・意識のしすぎはかえってパフォーマンスを落とすことになるからだ。俺の知っている選手の中にも過剰になるあまりに前年より成績が悪くなってしまったケースがあったので。何事にも言えることだけど、程々にということである。
ちなみに俺は練習はいっぱいっぱいだった。でも、そのおかげなのかある程度精神的に強くなったと思う。試合はと言うと、試合慣れに関してはあまりできなかった。下手だったから仕方ないんだけど、やはりそれなりに訓練の機会は与えてもらわないとどうしようもない。そしてプラス思考については、試合中はマイナスなことばっかり考えてたな。一番悪い例だ・・・ただ、何故か実際にプレーしている最中は必死になっているのか、夢中になっているのか、何も考えていないというとアホみたいだけど、いい感じでプレーできていることも結構あったな。どうやら俺の場合は考える暇を与えない方がいいらしい・・・
腕立てはあごを地面につけろとか言われたけど、つけるとなかなか這い上がれないんですけど。腹筋も背中を完全に地面につけると、その後起き上がれないんですけどという感じになる。俺はあまり深く身体を落とす必要はないと思うんだけど、どうなんだろう。ほどほどに落とせば十分に負荷がかかっていると思うから。特に腹筋は背中をつけるところまで持って行かないほうがいいと何かの本に書いてあったような覚えがある。腰を痛めるからじゃないだろうか。それと背筋は特にそうなんだけど、反動を使わないことが一番大切だと思う。
逆に器具を使ったトレーニングは、全体練習が終わった後にやりたい人は個人でやってというスタイルだった。俺はあまりやらなかったな。何しろ設備が良くなかったし。トレーニングルームがあるにはあったけど、部屋は狭いし、器具の数も少ないので自分のペースであれこれできない。どうしても他の部員と器具の取り合いになってしまう。うちのチームに限っては明らかに時間のムダだったな。それと野球には器具を使ったトレーニングはあまり必要ないと思っていたというのもある。
野球に限らずスポーツをするうえでは誰もがいかに身体を強くしなやかに使うかを考える。最大筋力を上げるためには重い負荷をかけなければいけないが、いつもそうやっていると筋肉が付きすぎてしまう。そうすると身体をしなやかに使えなくなってしまう。付きすぎた筋肉が身体の動きを邪魔してしまうのである。ほどほどの重さである程度の回数をこなすといった、つまり筋力の維持を普段は心がけるとよいと思う。そして回数が多ければいいというわけではないと言ったのは回数を気にするあまりに正しい筋トレの動きができていないということを避けるため。負荷をかけている筋肉を意識しながら1回1回大切にやることを心がけるとよい。
俺に限らず高校生で部活をやっている人たちは自分がどのようなトレーニングをすればいいのかなんて分からない人がほとんどだろう。大半は決められたメニューをこなすだけだと思う。それが悪いわけではない。それでも十分に身体を鍛えることはできるだろう。しかし、人間の身体は人それぞれで自分に最も適したメニューというものがあるはずだ。自分たちでいろいろなトレーニングの本を読んで調べてメニューを作ることができればベストなのだけど、実際はなかなかそこまで到達するのは難しい。
やはりトレーニングを指導できる人がチームにはいたほうがいいと思う。しかし高校野球の部活動でトレーニングの指導者を付けることは非常に難しいのが現状だ。
次に水分補給。昔の部活のように水飲むな!なんていうことはなかったけど、好きな時に飲めるかというとそうではなかった。大体、練習メニューの合い間に取ることが普通だったが、練習メニューによっては間隔が空いてしまうこともある。そういう時は集中力が下がってケガにつながったりすると思うので、水分は好きな時に好きなだけ取るのがいいに決まってる。勿論、飲みすぎはいけないけど。当時はそこまで自由な雰囲気はなかった。
とはいっても腰痛は持病だからどうしようもないで片付けるわけにもいかない。俺なりの対策法としては腰のストレッチをやる、ほんの少し筋肉に刺激を与える程度に軽く腹筋背筋の筋トレをやる、疲労が溜まると腰に来る場合も結構あることから疲労はできるだけ溜めないこと。腰に少しでも違和感が出たら練習をやめて様子を見る。まあこんな感じだ。やはり重症になってしまう人は無理をしたり、自分でストップをかけられなかった場合が大半なのかなと思う。高校野球生活は短い。2年ちょっとだ。しかし、休む勇気を持つことも大事ではないかと思う。
挟殺プレーの練習をしている時の出来事。俺は内野手なので挟まれたランナーをアウトにするための守備側の練習をしていた。塁間にいるランナーを両方のベースから2人の野手がボールを投げあいながら追い詰めていきタッチアウトにするのだけど、ランナーにボールを当てないように、そして相手の野手の捕りやすいボールを投げるように、そしてできるだけ早くアウトにすることなどに注意しないといけない。
俺はもう1人の野手とランナーを挟んで追い詰めた。ボールは相手が持っている。俺はボールをもらうために声で合図をした。そして相手がボールを投げた。よし、と思ったその瞬間、え?と思った。ボールがとんでもない速さで飛んできたのだ。俺は当然ながら捕れなかった。するとこの相手(先輩です。)が「しっかり捕れよ!」というようなことを言ってきた。はいとは返事したもののどう考えても捕れねえよ。バカじゃないのか?という言葉が喉まで出かかった。先程の注意点にもあるように相手の野手の捕りやすいボールを投げること。5メートルくらいの至近距離からバカみたいに速い球を投げるなよということです。他の人も苦笑しながらあれは捕れないよと言っていた。
この先輩、パワーがあってバッティングもクリーンアップを任され、守備でも強肩なのだけど、何と言いますか、いわゆる力の加減ができない人っていうやつでした。よくいるでしょう、こういう人。書いた通り、この先輩は内野手だったけど、どう考えても外野手向きだろうと思っていたら外野手にコンバートされました。この件は関係ないはず、多分。
長々といろいろ書きまくったけど、俺はあまり盗塁の経験がない。足の速い人だけがやるものだと思っていたし、そうでないと成功しないものだと思っていた。でも、そうでもないと今は思う。足が速いというのも、たくさんあるうちの単なる1つの成功要素に過ぎないのだから。リードを広めにとってピッチャーを揺さぶったり、盗塁するフリをしたり。バッターなら盗塁を助けるためにわざと空振りしたり、バントをするフリしたり。そういういろいろなことの積み重ねでいくらでも何とかなる。ピッチャーがセットポジションからキャッチャーに投げて、キャッチャーがセカンドベースに送球して、クロスプレーになるまではほんの数秒だ。その一連の流れで2つくらい相手にロスが出れば大体セーフだ。コツさえ掴めば誰にでもできると思う。
しかし、左投手は少々難しい。セットポジションの時にはファーストに正対している。そして、牽制の時でも投球の時でも右足を上げるという動作が共通しているので見分けが付きにくい。だから一般的には左投手の時は盗塁が難しい。でも、できないことはない。クセを見抜けばいいのだ。左投手も見分けづらいことは分かっているのでいろいろ対策を練ってはくるが、牽制と投球がまったく見分けが付かないことはまずないだろう。投球にも気を配らないといけないので何かしら出る。でも、上手いピッチャーはホントに上手い。ファーストがランナーと一緒に逆を突かれるなんていう微笑ましい光景も時々目にすることができる。
違いとしては足の上げ方・首の振りなどがある。足の上げ方としての例としては、牽制の時は足を高く上げるけど、投球の時はさっさとクイックで投げてしまうとか、足の上げの高低があったり、左足とクロスしたりしなかったり。身体の中心よりクロスした場合は牽制できない。ボークになるので。首の振りの例としては、1回ホームを見た後にこっちを向いて牽制してきたり、ずっとこっちを見ながらだったり、逆に2回首を振ったら牽制はないとか。その他にもいろいろなクセが見抜けることもある。
左投手はランナーが丸見えなので、足を上げた時に自分の判断で牽制を入れることもある。それと、2回牽制入れたら3回目は絶対にないとか、緩い牽制の後にフルスピードのをお見舞いしてくるとか、ここで変化球を入れてくるなとか。中には顔に出るピッチャーもいるし。出ちゃいけないんだけど。いろいろな突破口がある。
次にスピード。これは足の速さだけど、とにかく脇目も振らずに二塁に向かって突進することだ。ここでは足をどうすれば速くできるかには触れないでおきます。最後にスライディング。足から行くより、ヘッドスライディングの方が速いとは思うけど、如何せんケガが怖い。足はスパイクやパンツやソックスやストッキングで覆われているけど、手はむき出しだから。革手袋をつける人もいるけど、あまり足しにはならない。スピードに乗ってのクロスプレーなので手だと指の骨折などの危険性が高いし。やる人もいるけど、個人的にはやらないで欲しい。見ていても怖い。実際、うちのチームでもやって指を折った人がいたので。3に続く。
盗塁成功の要素としてよく言われるのが、スタート・スピード・スライディングが3/1ずつを占めるということ。これはまあ正しいことなのだけど。どんなに足が速くてもスタートが上手く切れないと成功は難しい。スピードは速いに越したことはないけど、これは他で補うことも可能だ。何より足の速さは天性の素質もあるのですぐにはどうすることもできないし、足のあまり速くない人には多分サインは出ません。俺がそうだったので。
スライディングは滑る際にスピードが落ちないようにすることが大前提で、送球のそれ方によってはタッチを避けながらのスライディングも必要である。これはランナーの立場から見た成功要素である。守備側ではピッチャーは牽制の上手さ、クイックモーションの上手さ、それと当然だがコントロール。キャッチャーは捕球の上手さ、送球動作へ移るスピード、それと当然、肩の強さとコントロール。これらの能力が低い場合ほどランナーは盗塁成功率が上がる。2へ続く。
それだけに走塁ミスは試合の中でかなりの痛手になることも少なくない。状況判断能力1つで決まってしまうと言ってもよいプレーだからだ。試合の終盤で走塁ミスをしてしまうと本当に痛い。そしてプロ野球でも結構走塁ミスの場面を見かける。プロでもアマでも野球のレベルにあまり関係なく起こるミスなのかと思う。判断力は技術ではないからなのだろうか。
それではどうすれば状況判断能力をアップさせることができるのか。俺は日頃の練習からどれだけ試合と同じ気持ちであらゆるプレーができるかだと思う。練習のための練習ではなく、試合のための練習だ。よく監督や先輩から聞かされた言葉だ。それと場数を踏むこと。いろいろなケースを数多く経験し、どんな場面においても一瞬で正しい判断をすることが大切である。
バントにはいろいろあるけど、ここでは一般に言われている送りバントについて。バントは1つのアウトを相手に与える代わりにランナーを1つ先の塁に進めるプレーだ。まだ回が浅い場面で先制点が欲しい時、終盤で試合が競っている時、後ろの打力があるバッターにつなげたい時などさまざまな場面においてバントが必要になってくる。フライやダブルプレーでランナーが進塁できなかったり、殺されたりすることも回避できる。俺自身もよくバントのサインを出されたことを覚えている。打力がなかったもので・・・。しかもバントもヘタクソというオマケ付き。打たせた方が良かったかも・・・。
バントの技術を上げるためにはとにかく練習して慣れることしかない。ボールをよく見る。バッターボックスの前のほうで行う。バットと目の位置を近づけて行う。身体全体を使ってやる。こんなところだろうか。誰でも知っていることだけど、プロの選手ですらしっかりできているバッターが少ないのも事実だ。
最後に、内角はサード側、外角はファースト側(右打者)というようにコースによって打ち分けるというように教えられた人もいると思うけど、個人的にはこれはお勧めしない。もちろん内角はサード側、外角はファースト側に転がすのが技術的には一番簡単だ。しかし、それを頭に入れてバントをするとバントをする直前、要はピッチャーがボールを投げてからバットに当てるまでの間にいろいろ考えてしまうのだ。あっ、内角だからとか、ピッチャーが投げたコースによって一瞬邪念が入ってしまうような気がするのだ。俺は最初から転がす方向を決めてしまえばいいと思う。内角でも外角でも高めでも低めでも余程厳しいコースでなければそれほど無理なくできるはず。実際にバントしようとすれば、ピッチャーも早くやらせてしまおうと思うから。ピッチャーがどこのコースに投げてくるかは事前には分からないけど、自分がどこに転がすかは事前に決めることができる。1つ準備をしてプレーに臨めるのだ。間違った理論かもしれないが、俺には合っている方法だと思う。
一般的には引っ張りのほうが強い打球が打てる。しかし、だからといって全部のコースを引っ張るのは良くない。外角(身体から遠いコース。)のボールを引っ張ると、引っ掛けてしまう確率が高くなるからだ。もしくは届かないで空振り。内角を打つ(引っ張る)場合は身体の近くでスイングする。外角(流し打ち)はその逆。よって、外角球を無理矢理引っ張るとバットがボールに届きにくくなり、バットの先っぽで引っ掛けてしまい、サード方向(左バッターならファースト方向)のボテボテのゴロになることが多いのだ。逆に内角を流し打ちしようとすれば、身体に近い場所で打たなければならないので差し込まれてしまい、強い打球が打てない。
だからアウトコース(外角)には特に流し打ちが必要となり、練習するのだ。しかし、あまりに強く意識して練習をすると内角球が来ても引っ張れなくなる現象に陥る。あくまでもバッティングは一瞬の判断。決め打ち(あらかじめ打つ方向を決めておく)をする時以外は身体の近くに投げてきたら引っ張り、遠くなら流す。この動作を自然にできるように練習することが大切だ。真ん中付近やあまり厳しくないコースに来たら好きに打てばいい。結果的に俺のチームは流し打ちを意識しすぎたために自分のバッティングスタイルが崩れてしまった人が結構いた。名付けると引っ張れない病。何事もほどほどにということ。
低い体勢で構えて打球が来るのを待つ。この時、必要以上に腰を落としてはいけない。何故かというとあまり腰を落とし過ぎるとスタートが遅れるからである。何でもやりすぎはいけない。目安は腕をまっすぐ下に伸ばしてからグローブを少し前に出し、先が地面に付く状態にする。目線はまさにその時の高さ。そして腰の高さはそこから自分が一番早いスタートが切れる高さなら特にこだわることはない。簡単に言うと、ランナーになった時の腰の高さでいい。あれがまさにその人が左右に一番素早く動くことができる体勢なのだから。その高さだと送球の時にも腰の高さを変えることなく、特に問題なく一連の動作を完成させることができる。つまり一番効率の良い動きができるということ。
俺は引退するまで腰が高いと言われ続けた。俺以外の内野手は腰の位置は低いんだけど、それによってどことなくぎこちない感じの人が多かったな。
次に捕球の仕方。俺のチームはとにかく身体の正面で捕れと言われた。正確にはほんの少しグローブをはめている方の足の前の辺り。もちろん余裕で正面に入れるゴロなら正面で捕るべきだ。一番短時間で送球する体勢に持っていけるから。しかし、ギリギリで正面に入れるようなゴロは正面で捕ってはいけない。ゴロを少し横から見て身体もゴロの正面には入れないで追いかけている方向そのままの向き。そして手を伸ばして捕る。通称シングルキャッチ。グローブと反対の方向に追いかけて捕る場合は逆シングル。この方が送球する体勢に早く持っていくことができる。あまり余裕がない時もこの方法をとった方が速い。俺のチームではみんなバカ正直に何でもかんでも正面に入ろうとするものだから、これができなかった。
そしてもう一つ、正面の強烈なゴロやライナー。絶対に上で言ったように横にずれて捕るべきだ。そのほうが捕りやすい。強いゴロは身体で止めろと言われるけど、俺は賛成できない。横から見たほうが打球の性質がつかみやすい。イレギュラー(不規則バウンド。規則的にバウンドして向かってくるゴロが地面の状況によって突然不規則なバウンドにかわること。非常に捕りづらい。)した場合も反応しやすい。人間の目は横に二つ付いていることから、横に動いているものを追うことには強いのだ。でも、これを練習や試合でやったら、絶対に正面に入れって言われるんだよな。うるさいんでできなかったよ。バカみたいに何でも正面に入ることないんだよ。何より怖いし。でも、例外が一つ。絶対に長打を打たれてはいけない場面(要はピンチの場面)で一塁線と三塁線に強烈なゴロが来たら何としてでも正面でまず止める。あくまで正面にしっかり入れる時だけだけど。
おまけに外野について。ライナーはやはり少し横にずれて捕るべきだ。ゴロはグローブをはめている方の足の前で捕ること。はじいても身体の左側(左投げなら右側)に当たるように。あと、完全に腰を落として捕らないこと。大きくイレギュラーしたら対応できないから。
私が送ってきた高校野球生活の中でのいろいろな経験や日々の出来事や野球に対する考え方などを書いています。
文章の中で度々、「私が見てきた中で~」というような書き方をしています。これは私の高校時代はもちろん、高校卒業後にいくつかの高校の野球部のコーチをする機会があった時のことを表しています。