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そして、このようなケースはとても困りました。理不尽な理由で怒られた場合です。私のケースでは相手の先輩が私の言った言葉を聞き間違えて怒ったというもの。しかし、違いますとは言えませんでした。今になって思えば言うべきことはしっかり言うべきだと思うのですが、当時はなかなかそういう行動を取ろうという気にはなりませんでした。この当時は1歳の年齢差というものはこんなに大きいのかと思うことが多々ありました。個人的にはたった1歳差なわけですから必要以上に偉そうな態度を取ってはいけないと思います。しかし、これが学生の部活動なのかなとも思います。
そして、公式戦の場合はいろいろなケースがあります。春のセンバツや夏の甲子園や地方大会は部員が審判を務めることはありません。しかし、春と秋にある地方大会の予選はある程度勝ち続けるまでの試合は二、三塁の塁審は部員が務めます(主審と一塁塁審は派遣される大人の審判。)。理由は総当たり戦なのでどう考えても審判が足りないからです。そして部員向けの審判講習会もあります。この公式戦の審判は事前に部員の中から代表を2人決めておかなくてはいけません。講習を受けた人でないと審判ができない決まりになっているからです。もちろん下級生でレギュラークラスではない選手の中から選びます。これは選ばれると正直言って嫌です。
実は私は代表になってしまったことがあります。じゃんけんで決めた記憶があるのでおそらく勝ち抜けできずに負け続けたと思われます。誰かがやらなくてはいけない大切な仕事ですが、やはりやらなくていいのであればやりたくないのが本音。 そして審判講習会が開催されました。まずウォーミングアップとして、みんなで一斉にアウトやセーフのコールを大きな声とゼスチャーで行いました。事情を知らない方々が見れば完全に宗教団体です。そして、会場になっている高校の部員が守備に就いて試合形式のノックで実際にジャッジの練習。強豪校だったので守備も上手でした。しかし、他の高校から来ている部員が審判をしている時にわざと早めにベースから離れ、それをアウトと言うと守備の奴が足が離れてるだろと言っていました。何か意地悪だなと感じました。きわどいプレーをするように指示もされているのでしょうし、やっていることは間違ってはいないので何とも言いようがありません。
そして、実際に公式戦で数試合審判を務めました。終わった後どっと疲れました。練習試合でやるよりもずっと疲れたような気がしました。公式戦であることはもちろん、自分の高校ではない相手同士の試合を担当しますので。練習試合は9イニング通して審判を務めますが、公式戦では途中で自分の高校の対戦相手の審判講習会に出た部員と交代するので半分の4,5イニング。しかし、気疲れ2倍以上。特に夏は辛いです。秋の大会は秋とは言うものの季節は夏。審判を務めた後に自分の試合。またはその逆なのでとにかく疲れたことしか覚えていません。しかし今ではいい経験をしたのではないかと思います。
俺が野球を始めたきっかけは、弟の入っている少年野球チームの練習を見に行ったこと。それまでは野球には興味がなかったけど、その様子を見ているうちに何故か無性に自分でもやってみたいなと思った。これが運命というものなのか。結局その少年野球のチームには入らなかったが、中学校の野球部に入り、3年間続けた。他の部員はほぼ全員経験者という環境の中、野球経験ゼロだったのでいろいろ大変だった。よく3年間続けることができたなと思った。
このように未経験でいきなり中学校から野球部に入ることは実はかなり不利だ。少年野球チームに入る場合はほぼ全員未経験者だから指導者は1から手取り足取り教えてくれる。しかし、中学校の野球部は経験していることが前提のようなもの。指導者も未経験者に時間を割いて1から指導はしてくれないし、そのようなゆとりはない。
少年野球はコーチがたくさんいる。コーチといっても選手のお父さんだけど。自分の子供を少年野球に入れる親は自身も野球経験者であることが多い。多少のキャリアがあれば、野球未経験者に基本的なことを教えることは十分にできるはずだ。この過程があるだけでその後の野球人生がよりスムーズに送ることができるのは明白だ。
一方、中学校は多くても監督と部長と合わせて2人で指導という感じ。しかし、中学の軟式野球というのはあまり指導者が熱心でない傾向がある。部長も名前だけということも結構ある。コーチがいるなんて聞いたことない。未経験者にはやさしくない環境であることは言うまでもない。
長々書いたけど、何を言いたいかというと、部員の人数に対しての指導者の人数ということ。どう考えても指導に限界がある。俺は中学では手取り足取り指導してもらった記憶はない。先輩のプレーを見よう見まねでやっていただけ。基本はやはり大事。未経験者にはやはり基本を指導してくれる人が付くべきだと思う。
ちょっと脱線したけど、野球を始めてから高校野球をテレビでよく見るようになり、高校野球がやりたい、野球を続けたいと思い、どこの高校に行っても絶対に野球部に入ろうと決めていた。それと同時に高校の野球部の練習についていけるかという不安も抱きながら・・・
そして、精神的な強さがないと、試合で本来の力を発揮できない。試合の雰囲気に圧倒されることなく自分の持てる力の限りを出し切るには試合で実戦経験を積んで自信をつけ、常にプラス思考でプレーすることを心がけることだと思う。やはり場数をこなさないと試合慣れができないし、なかなか自信がつきにくい。そして、プラス思考で臨むということは俺はできるんだ、打てるんだ、抑えられるんだという前向きな気持ちを持ち続けることだ。前向きな気持ちで臨まないと前向きな考え方もできないから、思い通りのプレーをすることがより難しくなってしまうからだ。それと試合ではいちいちマイナス思考している暇はない。反省は試合の後にすればいい。過ぎてしまったことはしょうがない。それよりこの後どうするかだ。
メンタルといえばよくメンタルトレーニングという言葉を耳にするけど、簡単に言ってしまえば平常心とプラス思考である。そして、メンタルトレーニングで1つ注意点がある。あまりにこれらのことを気にしすぎるのもよくない。どういうことかと言うと、考えすぎ・意識のしすぎはかえってパフォーマンスを落とすことになるからだ。俺の知っている選手の中にも過剰になるあまりに前年より成績が悪くなってしまったケースがあったので。何事にも言えることだけど、程々にということである。
ちなみに俺は練習はいっぱいっぱいだった。でも、そのおかげなのかある程度精神的に強くなったと思う。試合はと言うと、試合慣れに関してはあまりできなかった。下手だったから仕方ないんだけど、やはりそれなりに訓練の機会は与えてもらわないとどうしようもない。そしてプラス思考については、試合中はマイナスなことばっかり考えてたな。一番悪い例だ・・・ただ、何故か実際にプレーしている最中は必死になっているのか、夢中になっているのか、何も考えていないというとアホみたいだけど、いい感じでプレーできていることも結構あったな。どうやら俺の場合は考える暇を与えない方がいいらしい・・・
腕立てはあごを地面につけろとか言われたけど、つけるとなかなか這い上がれないんですけど。腹筋も背中を完全に地面につけると、その後起き上がれないんですけどという感じになる。俺はあまり深く身体を落とす必要はないと思うんだけど、どうなんだろう。ほどほどに落とせば十分に負荷がかかっていると思うから。特に腹筋は背中をつけるところまで持って行かないほうがいいと何かの本に書いてあったような覚えがある。腰を痛めるからじゃないだろうか。それと背筋は特にそうなんだけど、反動を使わないことが一番大切だと思う。
逆に器具を使ったトレーニングは、全体練習が終わった後にやりたい人は個人でやってというスタイルだった。俺はあまりやらなかったな。何しろ設備が良くなかったし。トレーニングルームがあるにはあったけど、部屋は狭いし、器具の数も少ないので自分のペースであれこれできない。どうしても他の部員と器具の取り合いになってしまう。うちのチームに限っては明らかに時間のムダだったな。それと野球には器具を使ったトレーニングはあまり必要ないと思っていたというのもある。
野球に限らずスポーツをするうえでは誰もがいかに身体を強くしなやかに使うかを考える。最大筋力を上げるためには重い負荷をかけなければいけないが、いつもそうやっていると筋肉が付きすぎてしまう。そうすると身体をしなやかに使えなくなってしまう。付きすぎた筋肉が身体の動きを邪魔してしまうのである。ほどほどの重さである程度の回数をこなすといった、つまり筋力の維持を普段は心がけるとよいと思う。そして回数が多ければいいというわけではないと言ったのは回数を気にするあまりに正しい筋トレの動きができていないということを避けるため。負荷をかけている筋肉を意識しながら1回1回大切にやることを心がけるとよい。
俺に限らず高校生で部活をやっている人たちは自分がどのようなトレーニングをすればいいのかなんて分からない人がほとんどだろう。大半は決められたメニューをこなすだけだと思う。それが悪いわけではない。それでも十分に身体を鍛えることはできるだろう。しかし、人間の身体は人それぞれで自分に最も適したメニューというものがあるはずだ。自分たちでいろいろなトレーニングの本を読んで調べてメニューを作ることができればベストなのだけど、実際はなかなかそこまで到達するのは難しい。
やはりトレーニングを指導できる人がチームにはいたほうがいいと思う。しかし高校野球の部活動でトレーニングの指導者を付けることは非常に難しいのが現状だ。
次に水分補給。昔の部活のように水飲むな!なんていうことはなかったけど、好きな時に飲めるかというとそうではなかった。大体、練習メニューの合い間に取ることが普通だったが、練習メニューによっては間隔が空いてしまうこともある。そういう時は集中力が下がってケガにつながったりすると思うので、水分は好きな時に好きなだけ取るのがいいに決まってる。勿論、飲みすぎはいけないけど。当時はそこまで自由な雰囲気はなかった。
とはいっても腰痛は持病だからどうしようもないで片付けるわけにもいかない。俺なりの対策法としては腰のストレッチをやる、ほんの少し筋肉に刺激を与える程度に軽く腹筋背筋の筋トレをやる、疲労が溜まると腰に来る場合も結構あることから疲労はできるだけ溜めないこと。腰に少しでも違和感が出たら練習をやめて様子を見る。まあこんな感じだ。やはり重症になってしまう人は無理をしたり、自分でストップをかけられなかった場合が大半なのかなと思う。高校野球生活は短い。2年ちょっとだ。しかし、休む勇気を持つことも大事ではないかと思う。
何だよハンカチ王子ってとか言う人もいるけど、俺はかなり好感が持てることだと思う。上品でいいじゃない。野球のむさくるしいイメージ(?)が払拭される感じもするし。だって、高校野球ってもちろんさわやか・青春といういいイメージもあるけど、やっぱりキツい汚い臭いといういわゆる3Kイメージも正直言ってかなりあるから。でもまあ、キツいのはしょうがないし、どうしようもないな(笑)。
それにこういうことがきっかけで高校野球に関心を持って、そして野球が好きになる人もいるだろうし。プロ野球が現在こんな状況だし、いいことだと思うな〜。女性ファンもたくさんいたし(笑)。
この新庄の行動はもちろんファンサービスなのだけど、はっきりしない審判団や旧態依然とした野球界に対する新庄なりの反抗の意味もあると俺は思う。「連盟がどうとか、マナーがどうとか、そういうものはおれにとって問題でないけれど、選手が新しいことや、いろんなことにトライする気持ちがないことに寂しさを感じる。ファンのためには、選手個々がいろんなことを最初にやる勇気を持ってほしい」という新庄のコメント。他の選手に対してのコメントだけど、審判団や連盟なんか気にせずにいろいろやってみようぜという強い気持ちが感じられる。この後にも古巣阪神との交流戦の試合前に阪神の縦縞のユニフォームを着て登場とまだまだいろいろ見せてくれそうだ。ちなみにこれも後から禁止された。
規定がないので違反ではないが、マナーの問題って何?襟付きはマナーが悪いという概念はどこから生まれたの?という感じだ。かと思えば、今度は配色を問題視するし。訳分からん。
プロではあくまで審判団が判断するようだけど、高校野球の場合は当然、連盟だ。今までにもいろいろあったな。全ての都道府県ではなく、一部の地域のみだったかもしれないけど、最近では眉毛を整えるのを禁止とか、マネージャーのルーズソックス禁止とか。意味分からん。
長髪、茶髪、ヒゲもダメ。品位とか高校生らしさって何?所詮はお偉いさんたちの自己満足だろ。
俺は中学校の野球部に入った。理由はそれまで少年野球やリトルリーグでの経験がないいわゆる全くの未経験者であり、クラブチームにはついていけないと思ったし、学校の野球部で活動するのが自然だと思ったから。一般的にクラブチームのほうが学校の野球部よりずっとレベルが高い。というより、クラブチームはある程度の実力があり、自分にそこそこの自信がある、または試してみたいと思うような人しか行かないという雰囲気があるといった感じかな。
俺の入った中学校の野球部はどこにでもある普通の中学校の野球部だった。特に野球に力を入れているわけでもなく、顧問が2人いて、部員が1学年10人くらいで、毎日放課後に活動して、休日は試合といった感じ。のほほんとした感じで、悪く言ってしまえば馴れ合いのお遊び野球という感じかな。でも、監督は怖かったな。ミスったら速攻でキレてくるし。幸いなことに暴力は一切してこなかったけど。それと、この監督は自身の学生時代に野球を経験している先生だった。いかにも野球をやってきたという感じで体格もよく、ノックも上手くてパワフルだった。でも、指導法としては、怒るばっかりで、具体的な指導をあまりすることはなかった。メニューを淡々とこなすだけ。俺みたいな未経験者にはかなり困惑させられる監督だった。怒られるけど、どうすればいいか分からない。そしてミスして、また怒られる。これが延々と続いた。
俺は中学で野球部に入るのに実は少し迷った。ついていけるのかなと思ったし、同じクラスにいた野球部に入ろうとしている経験者の人には野球部はかなり厳しいよって言われたし。でも、入ってみなければ分からないと思い、とりあえず入ってみることにした。それまで特に何かに強く打ち込めるものもなかった中で(12,3歳のガキは大体そうだと思うけど(笑)。)、野球というものに出会って、強く興味を持ち始めたところだったので、とにかく野球がやりたいという気持ちが大きかったのが一番だけど。今振り返ってみると、この時に思い切って飛び込んで本当に良かったと改めて思う。
近年、いまいち盛り上がりに欠ける理由はFA導入で選手が移籍することがとても簡単になったことと、球団が積極的により良いチームづくりをしてこなかったことだと俺は思う。細かく言えばもっといろいろあるけど。FAを導入したこと自体は悪いことではない。選手もより高く評価してくれるチームに移ったりもしたいだろう。しかし、それは同時に主力選手がその球団からいなくなるということでもある。そうすると同時にファンの球団に対する愛着が薄れていくのではないだろうか。その時、離れかけたファンを取り戻すために球団はそれをカバーするさまざまなファンサービスを編み出さなくてはいけないのだ。しかし、それを積極的にやった球団はほとんどなかった。今までのプロ野球って試合やってるから見に来てっていうある意味、受け身のスタイルだったから。昔はそれでもプロ野球は人気があったけど、今はもうそんなことではファンは球場に来ない。
しかし、ここ数年で転機が訪れた。近鉄とオリックスの合併。楽天の加入。そしてセパ交流戦。クライマックスシリーズも始めた。もうこれまで通りのことをやっていたらますますプロ野球は衰退していくという危機感の表れだと思う。球団が消滅したり、合併したり、所有する会社が変わったり、参入したりすることもこれからは普通の出来事になってくのかもしれない。
野球をずっとやっていた俺としても野球は人気があったほうがいいと思う。1人でも多くの人に野球を見てもらい、好きになって欲しい。だって最近は女性に野球の話をしても全然分からないって言うし・・・(笑)。
上手くいっていれば別に何も問題はない。でも、別れてしまったらさすがに周りも気を遣うだろう。一緒に帰ったりしなくなるわけだから。そして、チームの中ではあいつの前ではあのマネージャーのことは禁句にしようなというような空気になったりする。下手すると恋愛ネタすら御法度になったりするかも(笑)。とにかく少なからず気を遣うことにはなると思う。俺はそういうのが嫌だからお勧めしないと言ったのだ。何しろ四六時中いっしょにいる集団だから。でも、それだけに選手とマネージャーが付き合うケース、これが結構多い。うーん、何とも言えない・・・。俺の見てきた中でも結構いたな。まあ、うまくやってくれ、頼むから。いや、お願いします(笑)。
そうやっていろいろな球場で野球をして最初に驚いたことは人工芝の外野で遠投をしていた時、相手はワンバウンドまたはツーバウンドで俺に投げてくる。その時のバウンドしてからのスピードが落ちないということ。バウンドしてから加速して向かってくるように錯覚した。あれは怖かった。もう少しで顔面直撃するところだった(笑)。これは土に比べて芝だと摩擦係数が少ないからボールのスピードが落ちないのだ。雨で芝がぬれているとさらに早くなる。慣れないと本当に怖い。内野を守ると特に。
芝のメリットは何と言ってもイレギュラーが少ないこと。人工芝ならほぼない。デメリットは球足が速いこと。それによって内野も外野も間を抜かれる確率が高まる。ただ、野手の守備範囲内だと早く処理されてしまう。ダブルプレーも取りやすくなる。デメリットでもありメリットでもある。
ただ、1つ言いたい。お前らのせいだぞと言われたことについて。とても印象に残った言葉だったからよく覚えている。これは指導する上では絶対に言ってはいけない言葉だと思う。どんなにしっかり整備しても土のグラウンドである以上、イレギュラーバウンドは絶対になくならない。だからこういうことを言われてしまうとどうしても納得できなくなってしまい、反省より反抗の気持ちが強くなってしまう。いい注意のしかたをすることでプラスに作用することだって社会において少なくないだろう。その後、グラウンド整備をより一生懸命やったのは言うまでもない。
それと、一年生の頃は毎日のようにやっていたグラウンド整備だが、当然他の一年生の部員と一緒になって協力してやっていた。もちろん俺も他の部員と同じように同じことをやっていたのだけど、どうやら同学年の一部の部員からは手を抜いていると思われていた。みんなで世間話している時に何気なく言われたことなんだけど。驚きと、どんな言いがかりだよ、心外だよという感想しかなかった。何を以って手抜きだと判断したのかも分からなかった。あまりにムカついたので何が悪いの?とか聞かなかったから。でも、言われた以上、それ以降はもちろん今まで以上に真剣にやった。でも、どうしても納得いかない。グラウンド整備についてはむしろ俺のほうが言いたいことがあったけど。
グラウンド整備についての出来事を1つ。俺が一年生の頃、当然ながら毎日のようにグラウンド整備をしていた。やっとグラウンド整備にも慣れてきた6月頃、我が校のグラウンドで練習試合があった。ところが、試合中に守備についている三年生が飛んできた打球を取ろうとしたところ、イレギュラーバウンド(グラウンドの状況によって規則的に弾んでいるボールのバウンドが急に不規則に変化すること)で高く跳ねてしまい、目の付近に当たってしまったのだ。しばらく練習ができないくらいのケガになってしまった。
試合後、俺たち一年生は二年生に呼び出された。その時点で何が言いたいかはだいたい分かった。もうすでに空気が普通じゃなかった(笑)。簡単に言うと、「お前らのせいだぞ、もっとしっかり整備しろ。」というようなことを言われた。俺は心の中では、「冗談じゃねえ、こっちだって一生懸命やってるんだ。」と思った。入部してから何かある度に注意され続けてきた末にこんなことを言われればおもしろくない。他の一年生も同じ気持ちだったに違いない。でも、後々考えてみるといろいろなことを思うようになった。
俺は静かにプレーしたり、見たりするタイプなのである。極端に言えば黙ることによって集中するし、また、集中したい人間なのだ。自分にはこれが一番合っていたと今でも思う。そういうタイプの人だっていてもいいでしょう。
これはある強豪私立校との対戦で感じたことだが、相手チームは意外と静かだったこと。ヤジがすごい高校もあったけど(笑)。俺は後輩にも一度もこのような声出しを強制したことはない。出したくなければ出さなくても構わない。人間いろいろ。そういう人もいるでしょう。
俺が下級生の頃、練習前に後から登場する先輩がグラウンドに来たら挨拶するのだが、部活以外の学校生活でも廊下で会ったりすることが結構あった。そういう時ももちろん挨拶する。上に書いたような雰囲気なので、はっきり言ってできれば先輩にはお会いしたくはありません(笑)。大抵の先輩は御辞儀くらいは返してくれるのだが、1人だけ何故かいつも無視をする先輩がいた。目を合わせるのみなので完全無視ではないのだが。俺はこれがどうしても納得がいかなかった。挨拶をしろと半ば命令されているわけなのだから挨拶をしたら俺のことがどんなに気に入らなくてもお辞儀くらいはするのが筋だ。だから俺は練習中にうるさく言ってくる先輩よりも、この先輩のほうが嫌いだった。
そして俺が2年生・3年生と先輩の立場になった時、後輩が挨拶をしてきた時はどんなことがあろうと最低限お辞儀を返すように心がけた。とてもじゃないけど心がこもっている挨拶とはいえないが、これが我が野球部の伝統的なコミュニケーションの取り方であり、信頼関係を維持するものであったのではないだろうか。個人的にはもう少し友達感覚でもいいのではないかなとは思ったんだけど。今思えば、お辞儀に加えて言葉でも返すべきだった。でも、当時はそこまでやる雰囲気ではなかったな。伝統というものはそう簡単には変えられません(笑)。今でもそうなのだろうか?
余談だが、監督である先生とも同じように廊下でバッタリということが時々あった。先輩との対応と同じように挨拶し、同じように返ってきた。もちろん御辞儀だけ(笑)。
まず室内中心の練習になってしまうので、どうしても練習量は少なくなってしまう。そうすると真っ先に心配しなくてはならないのが筋力の低下だ。というわけなので筋トレをするのだけど、程度としては大会前なのでもちろん維持が目的だ。ほんの少し筋肉痛が出るくらいでいいのではないだろうか。バカみたいに重い負荷でたくさんやる必要はない。
次に調子を落とさないことを考えなければならない。水物であるバッティングを中心に考えていくべきだろう。とは言ってもできることと言えば素振りとティーバッティングが中心だ。実践的なバッティング練習ができない代わりに基本的なことを最後に振り返るという意味でもしっかりやっておきたいところだ。しかし、振り過ぎには注意。スイングの形を崩してしまっては元も子もない。また、守備練習ではキャッチボールや簡単なノックくらいしかできないけど、これも基本を大切にする意味でもしっかりやっておきたい。
毎年この時期を迎えると思ったことは室内練習場があればなあということ。それだけ重要な時期だということだ。あと、この時期に一番注意しなくてはならないことは何といってもケガをしないこと。少し大きなケガをしたらもうアウトだから。うまく乗り切りたい時期である。
雨の日で困ることは雨で練習ができなくなることよりも、雨が上がった後にグラウンドがグチャグチャになり、その後乾いてカチンカチンに硬くなってしまうこと。俺の高校のグラウンドは土の質が悪かったからとても苦労した。下級生の時は特に(笑)。
それと、雨の日に室内で身体を動かすと、風通しは悪いし、湿気は多いし、出る汗が何だか気持ち悪い。
俺の両親は野球自体には興味がないわけではないのだが、俺の試合は全く見に来なかった。来たところで俺は出ていないことがほとんどだけど(笑)。それもあるけど俺の性格などを考えた上で顔を出さないほうがいいと判断してのことだろう。俺も正直あまり見に来て欲しいとは思わなかったから。その一方でよく見に来る父兄の方々も結構いた。いろいろな親がいるものだ。ただ、子供が野球を通して成長していく姿を見守っているのはどの親も同じでしょう。
私が送ってきた高校野球生活の中でのいろいろな経験や日々の出来事や野球に対する考え方などを書いています。
文章の中で度々、「私が見てきた中で~」というような書き方をしています。これは私の高校時代はもちろん、高校卒業後にいくつかの高校の野球部のコーチをする機会があった時のことを表しています。